2025年7月、国税庁より最新の路線価が発表されました。
新宿区のマンション売却を考えている方にとって、今が動くべきタイミングなのか――。
この記事では、2025年の新宿区の路線価動向をもとに、マンション売却における判断ポイントや相場との関係をわかりやすく解説します。
2025年の路線価が発表!注目ポイントは?

そもそも路線価とは?
路線価とは、相続税や固定資産税評価額の計算基準となる土地の評価額のことをいいます。国税庁が毎年7月に公表しており、実勢価格の5〜7割が目安です。
路線価は、道路ごとに1㎡あたりの価格が決められています。
相続税を計算するときには、その土地に面する道路の路線価に土地面積を乗することで、相続税評価額が求められます。
土地の相続税評価額=路線価(円)×土地面積(㎡)
不動産の実勢価格とは異なりますが、地価や不動産市場の傾向を把握する指標としても重要視されています。

2025年の新宿区の路線価動向まとめ
- 歌舞伎町(新宿区役所 前)…+11.9%
- 四谷本塩町(コモレ四谷 前)…+9.3%
- 新宿三丁目(世界堂・バルト9 前)…+8.6%
2025年、新宿区では新宿駅の東側、特に人の流れが多いエリアで路線価の上昇率が高い傾向にあります。
特に歌舞伎町の入り口である新宿区役所通りは11.9%の伸び率でした。
また、再開発されたコモレ四谷も高い伸び率でした。
新宿区の路線価は、特に商業地において再開発やインバウンド需要を背景に、大幅な上昇傾向が続いています。
マンション価格と路線価の関係性とは?

売却価格に路線価はどれくらい影響する?
一般的にマンションの売却価格は「実勢価格(実際の取引相場)」に基づいて決まります。
一方、路線価はあくまで税務上の土地評価を目的としたもの。
とはいえ、路線価が上昇している地域は、
- 地価の上昇=将来的な資産価値への期待
- 相続税評価が高くなる=資産の見直しが進む
といった理由で、売却ニーズが活発化する傾向があります。
つまり、「路線価上昇=売却タイミングを考えるきっかけ」として有効なのです。
公示地価や実勢価格との違い
項目 | 目的 | 評価方法 | 実勢価格との関係 |
---|---|---|---|
路線価 | 相続税・固定資産税 | 国税庁が毎年7月に発表 | 約50〜70% |
公示地価 | 公共事業用地の取得価格 | 国交省が毎年3月に発表 | 約60〜80% |
実勢価格 | 売買の実価格 | 取引事例比較法 | 100% |
マンションの売却価格は市場の取引相場(実勢価格)によって決まります。
ただし、路線価の上昇は「地価が上がっている地域」という指標になるため、売却検討の判断材料としては非常に有効です。
新宿区は路線価よりも取引相場の方がずっと高いので、実勢価格を不動産会社に調べてもらうことが重要です。
2025年はマンション売却すべき年?判断ポイント解説

市場相場のピーク感と金融環境
2025年は、長らく続いた価格上昇トレンドがやや落ち着きを見せる兆しも出てきています。
日銀の金融政策見直しによる金利上昇リスクや、投資用需要の冷え込みも見逃せません。
一方で、新宿区のような「都心人気エリア」は依然として売り手有利な市場が続いています。
「値崩れ前に売る」という判断をする売主が増える可能性もあります。
税制・相続・維持コストの観点から見る「売り時」
- 相続税の節税を考えるなら、路線価上昇=評価額上昇前に整理が有利
- 固定資産税・管理費など、築年数が増えるほど維持コストの負担が重くなる
- 高齢の親の介護・施設入居資金捻出など、「今だから売りたい」事情も増加傾向
売却は「高く売れるか」だけでなく、「早く整理して資産を明確にする」意味でも有効です。

売却を検討している方へのアドバイス

路線価が上がっても、売却価格が上がるとは限らない
「路線価が上がったから、売れるはず」と安易に判断するのは危険です。
売却価格を決めるのは、周辺の類似物件の相場・需要・状態です。
特にマンションは、
- 階数や向き(南向きかどうか)
- リフォーム歴・管理状況
- 駅までの実距離と所要時間
などで価格が大きく変わります。
大事なのは「需要」と「立地・築年数・管理状態」
2025年の新宿区では、以下のような物件が高値傾向です:
- 駅徒歩5分以内・築20年以内
- 管理体制がしっかりしている
- ファミリータイプ or 投資用に需要があるエリア
逆に、築30年超・管理状況に難あり・駅遠の場合は、「今の相場で売れるうちに売却」が有利です。
まとめ|2025年夏、動き出すなら今がチャンスかも

新宿区の2025年路線価は上昇傾向にあり、相続・税務・将来の資産整理を考える上で、いまのうちに売却を検討する価値は十分にあります。
ただし、最終的な価格を決めるのは「市場の実勢価格」であるため、個別の物件条件に応じた査定・相談が欠かせません。
新宿区のマンション売却に強い専門スタッフが、あなたの状況に応じた最適なタイミングを一緒に考えます。
